【wordpressプラグイン】WP Multibyte Patch:日本語処理の問題点を補完する必須プラグイン
公開日: : 最終更新日:2016/03/24 プラグイン
「WP Multibyte Patch」は、Wordpress日本語版をダウンロードした際に同梱されている、日本語特有の問題点を補完するプラグインです。
インストール段階では有効化されていないので、日本語のWEBサイトを作る場合には必ず有効化することをおすすめします。
Wordpressは、英語の特性に合わせて開発されているため、日本語のような全角文字(マルチバイト文字)には完全に対応しきれていません。「WP Multibyte Patch」は、これに起因するいくつかの問題点を補ってくれます。具体的には次に示すようなものです。
- 本文を用いて抜粋文を表示する場合、一定の文字数で抜き出すように修正。
- 検索の際に全角スペースを区切り文字として認識。
- 送信メールのエンコーディングを選択。
- トラックバック受信やピンバック受信の不具合を修正。
- 投稿エディターの単語数表示機能を文字数表示に置き換え。
1.「WP Multibyte Patch」をダウンロードする
WordPress日本語版をダウンロードした際に同梱されていますが、もし削除したなら、もう一度ダウンロードします。
「WordPress管理画面」 > 「プラグイン」 > 「新規追加」
で「プラグインの検索」に「WP Multibyte Patch」と打ち込み、「WP Multibyte Patch」をインストールします。
2.「WP Multibyte Patch」を有効化する
「WordPress管理画面」 > 「プラグイン」 > 「インストール済みプラグイン」 > 「WP Multibyte Patch」 > 「有効化」
で「WP Multibyte Patch」を有効化する。
3.「WP Multibyte Patch」の設定の変更
「WP Multibyte Patch」は、特に設定を変更しなくても利用できますが、抜粋の文字数や抜粋の最後に付加表示する3点リーダー([…]の部分)などの初期値を変更したい場合は、
「WordPress管理画面」 > 「プラグイン」 > 「プラグイン編集」 > 「プラグインファイル」
の 「wp-multibyte-patch/wpmp-config-sample-ja.php」を「wpmp-config.php 」にファイル名を変更して編集します。
投稿抜粋の最大文字数
$wpmp_conf['excerpt_mblength'] = 110;
the_excerpt() とその関連の抜粋系関数に適用されます。
デフォルトは110文字です。数字を変更すると最大文字数を変更できます。
投稿抜粋末尾に出力される more 文字列
$wpmp_conf['excerpt_more'] = ' […]';
the_excerpt() とその関連の抜粋系関数に適用されます。
デフォルトは3点リーダー([…]の部分)です。変更したい場合は、… を任意の文字に書き換えます。
get_comment_excerpt() 抜粋の最大文字数
$wpmp_conf['comment_excerpt_mblength'] = 40;
comment_excerpt() (ダッシュボード > アクティビティ > コメント の抜粋で利用) に適用されます。
デフォルトは40文字です。数字を変更すると最大文字数を変更できます。
ダッシュボード「下書き」抜粋の最大文字数
$wpmp_conf['dashboard_recent_drafts_mblength'] = 40;
ダッシュボード > クイックドラフト > 下書き の抜粋に適用されます。
デフォルトは40文字です。数字を変更すると最大文字数を変更できます。
wp_mail() の文字エンコーディング
$wpmp_conf['mail_mode'] = 'JIS';
WordPress から wp_mail() を通して送信されるメールに適用されます。
デフォルトは'JIS'です。指定可能な値は、'JIS'、'UTF-8'、'auto' の3通りです。
管理パネルカスタム CSS の URL
$wpmp_conf['admin_custom_css_url'] = '';
管理パネルで読み込まれる CSS の URL を任意で指定することができます。
未指定の場合は、デフォルトの CSS が読み込まれます。
BuddyPress bp_create_excerpt() 抜粋の最大文字数
$wpmp_conf['bp_excerpt_mblength'] = 110;
BuddyPress の bp_create_excerpt() (アクティビティストリームの抜粋で利用) に適用されます。
デフォルトは110文字です。数字を変更すると最大文字数を変更できます。
BuddyPress bp_create_excerpt() 抜粋末尾に出力される more 文字列
$wpmp_conf['bp_excerpt_more'] = ' […]';
BuddyPress の bp_create_excerpt() (アクティビティストリームの抜粋で利用) に適用されます。
デフォルトは3点リーダー([…]の部分)です。変更したい場合は、… を任意の文字に書き換えます。
機能を個別に有効化・無効化の設定(有効化=true/無効化=false )
$wpmp_conf['patch_wp_mail'] = true;
メール送信機能にて「WP Multibyte Patch」を有効にするか無効にするかの設定
$wpmp_conf['patch_incoming_trackback'] = true;
トラックバック受信機能にて「WP Multibyte Patch」を有効にするか無効にするかの設定
$wpmp_conf['patch_incoming_pingback'] = true;
ピンバック受信機能にて「WP Multibyte Patch」を有効にするか無効にするかの設定
$wpmp_conf['patch_wp_trim_excerpt'] = true;
投稿抜粋の最大文字数と more 文字列設定機能を有効にするか無効にするかの設定
$wpmp_conf['patch_wp_trim_words'] = true;
PCRE UTF-8 がサポートされていない環境でも wp_trim_words() で文字数ベース抜粋を行えるようにする機能を有効にするか無効にするかの設定
$wpmp_conf['patch_get_comment_excerpt'] = true;
get_comment_excerpt() とその下流抜粋関数にて「WP Multibyte Patch」を有効にするか無効にするかの設定
$wpmp_conf['patch_dashboard_recent_drafts'] = true;
ダッシュボードの「最近の下書き」ウィジェット抜粋にて「WP Multibyte Patch」を有効にするか無効にするかの設定
$wpmp_conf['patch_process_search_terms'] = true;
検索機能にて「WP Multibyte Patch」を有効にするか無効にするかの設定
$wpmp_conf['patch_admin_custom_css'] = true;
管理パネルのカスタム CSS 読込み機能を有効にするか無効にするかの設定
$wpmp_conf['patch_wplink_js'] = true;
内部リンク検索のインクリメンタルサーチを2文字で動作させる機能の設定
$wpmp_conf['patch_word_count_js'] = true;
投稿エディターの単語数表示を文字数表示に変更する機能を有効にするか無効にするかの設定
$wpmp_conf['patch_force_character_count'] = true;
文字列カウント方式の設定を「文字数ベース」に固定する機能の設定
$wpmp_conf['patch_force_twentytwelve_open_sans_off'] = true;
「Twenty Twelve Open Sans」フォントの無効化機能を有効にするか無効にするかの設定
$wpmp_conf['patch_force_twentythirteen_google_fonts_off'] = false;
「Twenty Thirteen Source Sans Pro」フォント、「Bitter」フォントの無効化機能を有効にするか無効にするかの設定
$wpmp_conf['patch_force_twentyfourteen_google_fonts_off'] = false;
「Twenty Fourteen Lato」フォント無効化機能を有効にするか無効にするかの設定
$wpmp_conf['patch_sanitize_file_name'] = true;
ファイル名サニタイズ機能を有効にするか無効にするかの設定
$wpmp_conf['patch_bp_create_excerpt'] = false;
BuddyPress bp_create_excerpt() の抜粋にて「WP Multibyte Patch」を有効にするか無効にするかの設定
設定ファイルに記述することで機能が有効となる項目
抜粋の最大文字数と末尾(more)の 文字列をページタイプごとに設定することができます。
それぞれ下記の書式で設定ファイルに追加してください。
$wpmp_conf['excerpt_more.条件分岐タグ名'] = 'more 文字列';
たとえば、検索結果ページに表示する抜粋の最大文字数を 90、サイトのフロントページに表示する抜粋の more 文字列を(続く)にしたい場合は以下のように設定ファイルに記述します。
$wpmp_conf['excerpt_more.is_front_page'] = '(続く)';
利用可能な条件分岐タグ名とその評価順序は次のとおりです。
is_404
is_search
is_tax
is_front_page
is_home
is_attachment
is_single
is_page
is_category
is_tag
is_author
is_date
is_archive
is_paged
※ 抜粋の最大文字数は excerpt_mblength フック、抜粋の more 文字列は excerpt_more フックを利用することで、より高度なカスタマイズが可能です。
マルチサイト運用時のブログ別設定ファイル
wpmp-config-blog-{ブログID}.php という名前の設定ファイルを /wp-content の中に置くことで、ブログ個別にデフォルト設定および共通設定ファイルの設定を上書きすることができます。
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