二十四節期

公開日: : 最終更新日:2016/03/24

二十四節気(にじゅうしせっき)とは1年を24等分し、各分岐点に季節を表すのにふさわしい名称をつけたものです。
太陰暦が用いられていた古代中国では、日付と太陽の位置とは無関係だったために、季節のずれが生じていました。このずれを補うために、日付とは別に、太陽の黄道上の位置、黄経360度(周天360度のこと)を24等分し、各1期を約15日ごとに分け、それぞれに節気を配置して気候の推移が分かるようにしました。
現代の四季の分類では、春は3~5月、夏は6~8月、秋は9~11月、冬は12~2月になりますが、二十四節気では、その季節をひと月ほど先取りすることになります。
月の前半を節気(節)、後半を中期(中)といいます。

立春 りっしゅん

時期
2月4日頃
節気名
正月節
概要
旧暦正月、寅の月の正節で、節分の翌日。寒さも峠を越え、春の気配が感じられる。暦の上では旧冬と新春の境目として、この日から春になる。

雨水 うすい

時期
2月18日頃
中気名
正月中
概要
旧暦正月、寅の月の中気。陽気がよくなり、雪や氷が溶けて水になり、雪が雨に。この頃には雨水ぬるみ草木の発芽を促し、萌芽の兆しが見えてくる季節。農作業の準備を始める目安とされてきた。

啓蟄 けいちつ

時期
3月5日頃
節気名
二月節
概要
旧暦2月、卯の月の正節。長い間土の中で冬眠していた虫が目を覚まし、穴を啓(ひら)いて地上へはい出してくるという意味を表す。

春分 しゅんぶん

時期
3月21日頃
中気名
二月中
概要
旧暦2月、卯の月の中気。春の彼岸の中日で、国民の祝日になっている。太陽が真東から昇って真西に沈み、昼夜がほぼ等しくなる。その後、徐々に昼間の長さが長くなり反対に夜が短くなっていく。「暑さ寒さも彼岸まで」といわれるように、寒さが一段落してしのぎやすくなる頃。

清明 せいめい

時期
4月5日頃
節気名
三月節
概要
旧暦3月、辰の月の正節。春分の日から数えて15日目にあたる。草木の花が咲き始め、すべてのものが生き生きとして、清らかに見えてくる。

穀雨 こくう

時期
4月20日頃
中気名
三月中
概要
旧暦3月、辰の月の中気。細かな春雨が降る日が多くなり田畑をうるおし、成長を助ける種まきの好期とされてきた。春の季節の最後の節気。

立夏 りっか

時期
5月5日頃
節気名
四月節
概要
旧暦4月、巳の月の正節。山野の草木に新緑が目立ち始め、風もさわやかになって、夏の気配が感じられるようになる。暦の上での夏の始まり。

小満 しょうまん

時期
5月21日頃
中気名
四月中
概要
旧暦4月、巳の月の中気。陽気が盛んになり花の時期の終わった山野の植物は実を結び、田に苗を植える準備を始めるなど、すべてのものが次第に伸びて天地に満ち始める頃。

芒種 ぼうしゅ

時期
6月5日頃
節気名
五月節
概要
旧暦5月、午の月の正節。五月雨が間断なく降り続き、麦を刈り、苗を植える農繁期。稲や麦などの芒(のぎ/穂先の堅い毛)のある穀物を植える。

夏至 げし

時期
6月21日頃
中気名
五月中
概要
旧暦5月、午の月の中気。この日、北半球では昼が最も長くなり、夜が最も短くなる。夏至といっても梅雨の真っ只中にあたり、暑さはまださほどではない。農家は田植えなどの繁忙期に入る。

小暑 しょうしょ

時期
7月7日頃
節気名
六月節
概要
旧暦6月、未の月の正節。暑気に入り、梅雨が明ける。夏至を境に日脚は徐々に短くなっていく。暑さは日増しに加わっていき真夏に近づく。

大暑 たいしょ

時期
7月23日頃
中気名
六月中
概要
旧暦6月、未の月の中気。夏の暑さが最も極まる。夏の土用はこの期間に入り、「暑中」は「小暑」から「大暑」の期間にあたる。

立秋 りっしゅう

時期
8月7日頃
節気名
七月節
概要
旧暦7月、申の月の正節。暦では立秋から秋になるが、実際の気候は残暑がきびしく、まだまだ暑い最中。とはいえ、夏至のころに比べると日の入りも早く、朝夕は何となく秋の気配が感じられるようになる。

処暑 しょしょ

時期
8月23日頃
中気名
七月中
概要
旧暦7月、申の月の中気。涼風が吹きわたる初秋のころで暑さも徐々におさまってきて、収穫も間近となる。「処暑」の「処」はとどまるという意味。

白露 はくろ

時期
9月8日頃
節気名
八月節
概要
旧暦8月、酉の月の正節。秋分の15日前。大気が冷え、野草などに留まったしらつゆが秋の気配を実感させる。

秋分 しゅうぶん

時期
9月23日頃
中気名
八月中
概要
旧暦8月、酉の月の中気。秋の彼岸の中日で、国民の祝日になっている。秋分には、祖先を敬い、亡くなった人の霊をしのんで墓参りする人で寺社や墓地がにぎわう。また、春分と同じく昼夜がほぼ等しくなる日で、秋分を境に徐々に昼が短く、夜が長くなっていく。

寒露 かんろ

時期
10月8日頃
節気名
九月節
概要
旧暦9月、戌の月の正節。穀物の収穫の時期で、農家は忙しくなる。山野は秋が次第に深まり、鮮やかな色彩を帯びる。朝晩は寒気を感じ始めるようになり、草の葉に宿る露も霜となる。

霜降 そうこう

時期
10月23日頃
中気名
九月中
概要
旧暦9月、戌の月の中気。秋も深まり、早朝に霜が降りる。秋が終わりを告げ、いよいよ冬の到来を感じるようになる。

立冬 りっとう

時期
11月7日頃
節気名
十月節
概要
旧暦10月、亥の月の正節。これから冬に入る初めの節で、枯れ葉が舞い始め、陽の光も弱く短くなってきたことを実感して、冬の気配が感じられるようになる。

小雪 しょうせつ

時期
11月22日頃
中気名
十月中
概要
旧暦10月、亥の月の中気。寒くなって雨が雪になり、冬の到来を目前に感じる。

大雪 たいせつ

時期
12月7日頃
節気名
十一月節
概要
旧暦11月、子の月の正節。雪もいよいよ降りつもり、強い北風が吹くようになり、冬将軍の到来を実感する。

冬至 とうじ

時期
12月22日頃
中気名
十一月中
概要
旧暦11月、子の月の中気。この日、太陽が赤道以南の南半球の最も遠い点にあるために、北半球では太陽の高さが一年中で最も低くなる。そのため昼が一年中で一番短く、夜が一番長くなる。

小寒 しょうかん

時期
1月6日頃
節気名
十二月節
概要
旧暦12月、丑の月の正節。すでに本格的な冬の季節で、気温も低くなり、寒風と降雪の日が多くなる。この「小寒」を「寒の入り」といい、「小寒」と「大寒」の期間が「寒中(寒の内)」。

大寒 だいかん

時期
1月21日頃
中気名
十二月中
概要
旧暦12月、丑の月の中気。冷気が極まって、最も寒さがつのる武道などではこの頃に寒稽古が行われる。「大寒」の最後の日が「節分」、寒が明ければ「立春」となり、暦の上での春になる。


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