長寿祝い
公開日: : 最終更新日:2016/03/24 人生の祝い事
長寿のお祝い
長寿祝いの種類
中国から伝わった長寿祝いは、40歳の「初老の賀」をはじめとして、10年ごとに祝われてきましたが、これは人生50年時代でのこと。
また、近年まで日本では61歳の還暦祝いが盛大に行われていましたが、平均寿命が延びた現代では、70歳の「古稀」から祝うのが一般的です。
主な長寿の祝いとその由来
還暦 | かんれき | 数え61歳 (満60歳) |
数えで61歳になると、生まれた年と同じ干支になる。暦が還ることから。 |
---|---|---|---|
古稀 | こき | 数え70歳 (満69歳) |
中国の詩人・杜甫の「人生七十古来稀なり」の詩句からきたもの。 |
喜寿 | きじゅ | 数え77歳 (満76歳) |
喜の草書が「七」を三つ並べた字で、77と読めることから。 |
傘寿 | さんじゅ | 数え80歳 (満79歳) |
傘の略字の「仐」が80と読めることから。 |
米寿 | べいじゅ | 数え88歳 (満87歳) |
八十八を重ねると「米」という字になることから。 |
卒寿 | そつじゅ | 数え90歳 (満89歳) |
卒の俗字の「卆」が九十と書くことから。 |
白寿 | はくじゅ | 数え99歳 (満98歳) |
百の字から一を取ると「白」になることから。 |
百寿 | ももじゅ ひゃくじゅ |
数え100歳 (満99歳) |
文字通り100歳を祝う名称。60歳を下寿、80歳を中寿とし、100歳を上寿と呼ぶこともある。 |
茶寿 | ちゃじゅ | 数え108歳 (満107歳) |
茶の字の草冠が「十」2つと、脚が「八十八」に分けられ、これらを足すと108になることから。 |
皇寿 | こうじゅ | 数え111歳 (満110歳) |
皇の字の「白」の字が「白寿」の考えから99歳、「王」の字が「十」と「二」でできており、これらを足すと111になることから。 |
長寿の祝い方
子どもたちや孫たちが祝ってあげるのが一般的ですが、本人が主催してもいいでしょう。
いずれにしても、形式にとらわれることなく、本人の意向を尊重した喜ばれるお祝いを考えたいものです。
お祝いの品は、年齢を意識するより、むしろ年齢より若向きな品物や、趣味などに使える実用的なもののほうが喜ばれるようです。
長寿祝いの贈り物
本人の趣味に合わせて、釣り竿や絵筆や、身につけるショールなど。
- 釣り竿
- 絵筆
- 和装小物
- ショール
長寿の祝い金の目安
相手 | 金額の目安 |
---|---|
両親 | 2万~5万円 |
祖父母 | 1万~3万円 |
親類 | 5,000~1万円 |
お祝いの適期
本人の誕生日のころ、敬老の日など。
祝儀袋の種類
水引 / 紅白・金銀の蝶結び のし / あり 包み紙 / 白1枚、または白2枚 表書き / 寿・御祝・敬寿・祝(還暦) |
長寿祝いのお祝い返し
お祝い返しの目安
基本的には不要ですが、パーティを開くときは記念品を用意します。
お返しとしては、祝い菓子やお赤飯、趣味を生かした手作りの品などもいいでしょう。
高齢のため、本人がお返しできない場合は、家族の人が祝っていただいた人にお礼のあいさつをし、内祝いを届けます。
「寿」の文字を入れた風呂敷や扇、紅白餅など。
お祝い返しの適期
パーティ当日。
お祝い返しの祝儀袋の種類
水引 / 紅白の蝶結び のし / あり 包み紙 / 白1枚、または白2枚 表書き / 「内祝」「寿」に本人の名前と年齢を書き添えて。 |
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